コラム「小型発電機の人気とそのワケ」
第3回 発電機で使えない機器がある?
発電機の電気は、家庭用コンセントからの電気と同じ?
発電機の電気は家庭用のコンセントで使う電気と同様にキレイな波形の電気です。 キレイな電気とは少し専門的な話になるのですが説明します。

家庭用の電気はAC(交流)で、波のような波形を描きます。ところが、発電機から流れる電気はDC(直流)で、そのままでは家庭用の電気と同じように電気が使えません。そこで、DC-ACインバーターという変換機を通してDCからACへ変換しています。
また、AC(交流)の波形は次の3種類あります。
家庭用のACの電気は『1.正弦波』にあたりますから、正弦波へ変換する機能をもつ精密なインバーターが望ましいです。正弦波へ変換するインバーターは、1台で数万円以上する高級なインバーターです。安価なエンジン発電機は『2.擬似正弦波』か『3.矩形波(方形波)』へ変換するインバーターを採用されている事が多いようです。『2.擬似正弦波』か『3.矩形波(方形波)』の波形は、家庭用の電気より質が悪く、ご使用になる電気機器によっては使えないものもあります。・・・というか使わない方が賢明です。接続する機器が壊れる、あるいはまともに動きません。ノートパソコンや蛍光灯は搭載された電子部品が誤作動を起こす事があります。
特に電気の質に影響をうけやすい機器
ノートパソコン
携帯電話、スマートフォン、デジタルカメラ、および充電器
液晶テレビ
テレビゲーム、DVD,HDDなどの録画再生機器
無線機
ホットプレート
電子レンジ
IH炊飯器
音響楽器、音響機器
影響を受ける可能性がある機器
蛍光灯など、電気スタンド
モーターを内蔵した機器
ミキサー
扇風機
ドライヤー
電動工具
小型コンプレッサー
影響を受ける可能性がある機器
クリップライト(白熱灯)
電気ケトル
電気毛布
ヒーター
電気や電気機器、発電機の特性をよくご理解のうえ 使用目的に合った機器を選ぶ事が大切です。